看護師が放送大学で大卒に!|確実に卒業する効率的勉強法

放送大学在学中に言われた「放送大学はテレビを見ていれば簡単に卒業できる」という誤解。

実際の放送大学は、テレビ・ラジオでの放送授業、オンライン授業、面接授業などの授業に加え、通信指導、単位認定試験の合格が必須です。「50点。本当は不合格だけど、出席してるから合格!」とかないです。
(通信指導や単位認定試験がない科目もわずかにありますが、それだけ履修して卒業は無理です。)
それなりに学習しなければ単位は取れないのです。
ただ、本質を見失わなければちゃんと卒業できます!!!
本記事では、看護師として・会社員として働きながら無事に卒業をした筆者の体験をもとに、卒業までたどり着くための現実的な勉強法をご紹介します。
- 放送大学に在学する看護師さん
- 放送大学以外でも通信制大学に在籍している方
- 通信制大学に行こうと考えている方
目次
看護師が放送大学を選ぶ理由とメリット
なぜ放送大学を選んだのか
看護専門学校卒業後、臨床現場で働く中で「もっと学問としての看護学を学びたい」という思いが芽生えました。キャリアを中断せず、金銭的な負担も少なく大学に進学するには通信制大学がうってつけです。
放送大学を選んだ決め手は:
- 学費の安さ(1科目あたりの値段でマイペースに学習できる)
- 試験会場のアクセスの良さ 当時は所属学習センター(キャンパス)で受験必須だったため。※現在はWeb受験が可能。
- 編入制度があり、大卒が目指せた
三交代勤務との両立の現実
時間管理つらすぎる問題
当時は三交代(日勤・準夜・深夜)をこなしており、ここに勉強を挟むのは想像以上に過酷でした。
少なくとも夜勤明けの学習はおすすめしません。何度寝落ちしたことか。。。
具体的に困難だったポイント:
- 夜勤明けで集中力の低下→そのまま寝落ち
- 決まった時間に学習がそもそも無理な勤務体系(人がいなすぎて有休返上すらあった)
- 夜勤も勉強もがんばる!という入学当初あるあるの入れすぎた気合
ただがんばるというメンタリティではがんばれないもの。
2年目の前期、完璧を目指したばかりに勉強が追いつかず、なんと通信指導を提出できず…… オートメート不合格。
その後仕事でもプライベートもイベントが増え、フィジカル・メンタルともにもたないと判断。
編入学の場合、在学できる期間は6年です。
残り在学期間を消費するのはもったいないと考え、後期から一度休学しました。
休みが取れない問題
当時は単位認定試験のために学習センター(キャンパス)に出向く必要がありました。当時キャンパスまでは車で20分くらい。地方では近い方です。
テストのために休み希望を入れ、粛々と勉強を進めていたある日……
師長「本当にごめんだけど、ここ日勤できる?」
/
「あっ・・・、ハイ わっかりましたーー!」
\
Noともいえず、有休返上でテストが受験できないなんてことも…… ありました…… 。
※今はテストもWeb受験ができるので、融通利かせて受験できます。
効率的学習法:4つの戦略
諸々落ち着いたタイミングで復学を決意。「勉強に仕事に!完璧!」を目指したばかりに自分で自分を追い込んで自滅したので、今回は戦略を立てて復学し、大成功。
看護師が放送大学で効率的に学習するための4つの戦略をご紹介します。
大前提:目的をはっきりさせる
これはとてもシンプルで、「なんのために大学生してるのか?」をはっきりさせることです。
・私の場合「卒業」が目的で、「きらきら大学生活」が目的じゃない
・卒業するために最低限要件を満たせる勉強をすればOK
と定義し、「ちゃんと勉強する」という曖昧で無意味な気合を辞めました。
戦略1:フレキシブルな学習スタイル
放送大学が想定している学習方法
教科書を読む → 授業を視聴 → 通信指導提出 → 試験対策 → 試験
通信指導から開始 → 教科書の目次をざっと流して全体像把握 → 課題解きながら学習 → 授業はできれば見る
この学習方法の根拠は以下の通り。
- 通信指導に合格しないと試験が受けられない(=単位が取れない=卒業できない)ため、とにかく提出させる
- 試験に合格しないと単位が取れず、卒業できない
- 授業は教科書を読むだけのものもあり、答えは全部教科書に載っている
漫然と授業を見て寝落ちしていた私は、まず放送授業を見ることにこだわるのを辞めました。
通信指導は単位認定試験と似た形式で、これを解くのは学ぶべきポイントをざっと掴むのにちょうどよいです。まず何を学ばないといけないのかを把握したうえで見られるときに放送授業を見る。
これで試験のために必要な知識を効率的に吸収できるようになりました。
戦略2:ノート作りをやめた
以前の方法:授業を見ながらノートをつくる/きれいなまとめノートを作成
効率化した方法
教科書への直接書き込み/通信指導で出たところはマーカーを引く
マーカーの色分けルール
- 赤:通信課題で出題された箇所
- 黄:重要そうな箇所(学校で習ったときに重要だったところ)
学問の本質は基本的に一緒です!
大学での勉強と看護学校での勉強、重要ポイントはそんなに変わりません。
繰り返しますが、私の目的は「卒業」!単位認定試験を突破するために必要な知識を吸収することです。
まとめノートを作成時間をなくすことで、気持ちも楽に勉強に取り組めるようになりました。
戦略3:SNSを活用してセルフキャンパスライフ
放送大学の卒業率は約50%といわれており、モチベーション維持が最大の課題です。
キャンパスにいたら風のように流れてくる情報がない… であれば、作ればいいのです。
私はもっぱらX(旧 Twitter)を使いました。
X(旧 Twitter)活用のメリット
- 同じ科目を履修している人との情報交換
- 試験の傾向や対策
- Web単位認定試験導入のタイミングだったので操作方法やトラブル対処方法を共有
戦略4:単位が取りやすい科目を選ぶ
履修登録にはコツがあります!
それは「平均点が高い科目を選ぶ」かつ「自分がある程度知っている領域の科目を選ぶ」こと。
外国語はもちろん英語。理想高く「スペイン語とかやってみようかな~」は今回は諦めました。
科目選択の基準
- シラバスの平均点を参考にする
- 看護師として関連性の高い科目を優先(※学位授与機構で看護学士を取りたい方は特に重要)
- 全く触れたことのない科目は避ける
- SNSでの履修者の評判をチェック
おすすめ科目(看護師向け)
- 看護学関連科目
- 心理学
- 公衆衛生学
- 解剖生理学/病態生理学
まとめ:継続は力なり!看護師だからこそできる学習法
放送大学での学習は決して楽ではありません。
ただ、看護師として培った「計画性」「継続力」「問題解決能力」「看護学校での学習知識」を活かせば、必ず卒業できます!
重要なのは
- 完璧主義はやめる
- 自分のペースをつくる
- 人とのつながる
- 健康を最優先にする
看護の学びを職場で生かし、看護師として働きながら得た経験を学びに活かす。このサイクルを自ら作り上げることは、自分自身にただの大学卒業した以上の成長をもたらします。
この記事が学ぶ看護師さんのお役に立てれば嬉しいです。
継続すれば必ずゴールは見えてきます!
結論「違います」